無縁社会・・・その1

所長

2011年01月27日 23:34

以前、NHKスペシャルで放送された『無縁死』を観て、

とても暗く、不安な気持ちになりました。

地縁・社縁・血縁と言う、縁の無い社会でひとり孤独に

亡くなり、引き取り手もない死が無縁死です。

放送後、大きな反響があり、1年半かけて取材した記録が

本になりました。


無縁死になる経緯は様々です。

核家族化が進み、地域との縁がなくなる。

定年退職や、リストラで会社との縁がなくなる。

生涯未婚や、離婚などで血縁がなくなる。

また、子供がいても離れて暮らす事で老後一人暮らしになる。

こうした無縁死は、年間三万二千人もいるそうです。

ごく普通に暮らしていても、現実に起きている事です。

今後も生涯未婚化や単身化が進むと、二十年後には、一人で暮らす

単身世帯が全世帯の40%になるそうです。


仕事柄やはり気になるのは、生涯未婚の増加です。

親が死んで、年を取って一人ぼっちでは可愛そう、と言われても今は

現実的に考えられないし、周りにもおひとり様はたくさんいます。

年を取って頼りになるのは兄弟と思っていても、年が近いので同じ様に

年を取るので面倒なんて看れる筈がないし、仮に甥や姪がいても頼る

訳にもいきません。

後は、従兄弟でしょうか、子供の頃は交流があっても大人になると

冠婚葬祭にだけ顔を合わせるのではないでしょうか?

だから亡くなっても、誰も気が付かず、遺骨さえ引き取って貰えない

無縁死が増えているのです。


暗い話題で申し訳ありませんが、今後間違えなく社会問題になる現実です。

結婚を考えてくれるきっかけになれば良いのですが、私自身も家族の将来を

考える本でした。








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